お金2.0 第1章 お金の正体

経済と自然の根底にある同一システム〜ダ・ヴィンチには見えていた“ひとつの世界”

P94~108

 

経済と自然の仕組みが同じであると判明したため、自然の構造をさらに考察します。

自然のバランス構築の要因は「極端な偏り」、「不安定性・不確実性」のほかに

自発的な秩序の形成

②エネルギーの循環

情報による秩序の強化

がある。(ただし、情報が必要なのは、選択の可能性がある場合のみ)

 

3つの特徴は無数の個が集合してひとつの組織を作る生命・細胞・国家・経済・企業まで全てに当てはめることができます。

この特徴に当てはまらない組織は崩れます。ex)潰れる会社

そして、全てはマトリョーシカのように入れこのような構造になっています。

 

かつてのマルクスの「社会主義」のように自然のルールからかけ離れた仕組みほど悲劇を産みやすいです。

循環しない日本の社会は変わらなければ、新陳代謝が悪くなり、おかしくなるでしょう。

 

そして、人間の脳も経済と同じような構造をしています。

自然も脳もエネルギーが循環する中で物事を複雑化していますが、全てはもともと同じ「出発点」にあった存在と言えます。

 

ダ・ヴィンチは「万能人」と呼ばれ、多くの分野において才能を発揮しましたが、筆者は「彼は全て同じものに見えていた」という仮説をたてました。

だから、彼はこの世界のことを理解する「1つ」のことに長けていた天才だったのではないでしょうか。

似た人物にライプニッツがいます。

彼は、既存の様々な学問を統一しようとしていました。多くの学問は、切り口は違うが同じものを説明している学問だと認識していたのではないでしょうか。

ですが、あまりにも難しかったため、普及しませんでした。

(筆者はライプニッツ自身も考えていることの1割も言語化できていないと書いているが、これは天才を殺す凡人では?https://newspicks.com/news/2867727/

 

 

全ての事柄をパターン化することで、未知の事態にも対応できるようになります。

→具体から抽象度を上げる

 

ただ、過度のパターン化だけでなく、仮説が思い浮かんだら、実際に当てはめて実感することが大切です。

→抽象度を上げてから、具体に落とし込む。

 

現代は様々なテクノロジーがあるため、私達はダ・ヴィンチ達よりもはるかに有利であると言えます。