お金2.0 第2章 テクノロジーが変えるお金のカタチ
経済の変化を語る上で「テクノロジー」は不可欠と言えます。
では、まずテクノロジーとは「点」ではなく、社会問題等を解決するために生まれたものなのか、その「原理」を理解し、最新のテクノロジーはその問題にどう変化を起こすのか、の「現象」=『線』としてとらえることが重要です。(全てのテクノロジーは派生していて、繋がりがある?)
現在は、情報や権力が集中する「中央集権化」だったものから、「分散化」に変化しています。
かつては、情報が偏っていて、リアルタイムにみんなが共有することが不可能だった為、「ハブ」となるモノが情報を握り、権力を持っていました。ですが、インターネットに繋がれたスタートフォンの普及によって情報が常に繋がることによって、何かに集中させる必要がなくなりました。
仲介をすることで価値を見出せなくなった現代では、独自に価値を発揮する経済システムを作ることができる存在が力を持ちます。
シェアリングエコノミーやトークンは全て、独自の経済システムを作っていて、性質やルールも自分で自由に作ることができます。
こうした経済システムが出来て行くことで、「分散化」「自動化」が進みます。
「分散化」=管理者がいない→みんなで管理→みんなでより良くしようと工夫する
こうすることでできた経済システムは、ひとつの生き物のように自動的に回って行くでしょう。
このように、「誰もが」「自由に」経済を作れるようになり、『経済そのものの民主化』になっています。
かつては国家が経済を作っていましたが(おそらく情報のハブであったから)、今は誰でも作れる時代です。
これは、昔グーテンベルクが活版印刷技術を発明したことにより、一部の権力者のみが握っていた「知識」を書物としてみんなに共有したことで文明が進んだことに似ています。
ですが、現代はその「知識」さえもインターネットの普及によって、「誰でも」「リアルタイムに」得ることができるようになった為、価値は無くなりました。
(昔はいかに情報・知識を集めるかが力、
印刷技術によって、知識が共有された。
だが、本とか有形商材だった為、ある程度容易に手に入るようにはなったけど、全員にリアルタイムではなかった。
現在はインターネットの発達で、スマホさえあれば、誰でもリアルタイムで情報を得ることができるようになった。)
よって、これからはこの「知識」をどう活用して新しい価値を生み出すかが重要になります。